民泊清掃の追加料金は、どんなときに発生するのか
「聞いていた金額と違う」。
清掃会社とオーナーの間で揉める原因の多くは、追加料金です。
追加料金そのものが悪いわけではありません。基準を決めずに始めることが問題です。どういうときに、いくら発生するのか。契約前に決めておけば揉めません。
どんな場面で発生するのかを整理します。
1. 荒れた部屋
通常の清掃時間で終わらない状態のことです。
- 部屋中にゴミが散乱している
- 飲みこぼし・食べこぼしが広範囲にある
- 嘔吐物の処理が必要
- 家具が動かされ、元に戻す必要がある
清掃は、作業時間で原価が決まります。 通常1時間で終わる部屋に3時間かかれば、3倍の人件費がかかります。ここを吸収し続けられる会社はありません。
決めておくべきこと:
- どの状態から「荒れ部屋」とするか
- 追加料金の計算方法(時間あたりか、一律か)
- 写真で状態を報告してもらえるか
最後が一番大事です。写真がなければ、オーナー側は請求の妥当性を判断できません。
2. 長期滞在のあと
連泊が長いほど、汚れは溜まります。
1泊のあとと、3週間滞在したあとでは、作業量がまったく違います。水回りの水垢、キッチンの油汚れ、浴室のカビ。短期滞在では出ない汚れが出ます。
多くの清掃会社では、一定日数を超えた滞在のあとを別料金にしています。「前回清掃から○日以上」という形で線を引くのが一般的です。
そもそも、長く空けないほうが安く済みます。1週間を超える滞在なら中間清掃を、それが難しければ4日ごとのリネン交換だけでも入れてください。 一度も入らないまま2週間、3週間と過ぎた部屋は、通常の倍以上の作業になります。結果として、中間清掃を入れたほうが総額は下がります。
3. 粗大ゴミの放置
これは民泊特有の問題です。
ゲストが大きな荷物を置いて帰る。スーツケース、家具、家電。自治体のルール上、普通のゴミとして出せません。
粗大ゴミは、処分に費用と手続きがかかります。 自治体の回収を申し込むか、産廃業者に依頼するかになり、どちらも清掃料金の範囲外です。
決めておくべきこと:
- 粗大ゴミが出たときの連絡方法
- 処分費用の負担
- 保管が必要な場合、どこに置くか
4. ゴミの量が多いとき
通常のゴミ出しの範囲を超える量が出ることがあります。
パーティー利用のあと、大人数での宿泊のあとは、ゴミ袋が何袋も出ます。自治体の収集日に出しきれない量になることもあります。
袋単位で処分費を設定している会社が多いです。事前に確認しておくと安心です。
5. 繁忙期
土日祝、連休、年末年始。案件が集中する日です。
この時期はスタッフの確保が難しくなるため、繁忙期加算を設定している会社があります。
ここは事前に確認しておいてください。「繁忙期だけ受けてもらえない」よりは、加算があっても確実に入ってもらえるほうが、オーナーにとっては価値があります。
6. 当日・緊急の依頼
前日や当日の依頼は、通常のシフトに組み込めません。
対応できる会社もありますが、割り増しになるのが普通です。逆に言えば、当日対応を受けてくれる体制があること自体が、会社の規模を示します。 人が足りている会社でなければ、そもそも受けられません。
追加料金を「防ぐ」には
発生してから揉めるより、起きにくくするほうが建設的です。
ハウスルールを明確にする。 ゴミの出し方、パーティー禁止、退室時のお願い。部屋の中に分かりやすく掲示します。
ゴミ袋を置いておく。 ゴミ箱に袋がセットされていないと、そのまま床に置かれます。ゴミ箱には必ず袋をかけ、予備も置いておきます。
分別の案内を出す。 自治体によってルールが違うので、ゲストは分かりません。絵で示すのが確実です。
人数に対して適切な設備を置く。 ゴミ箱が小さすぎると、あふれます。
こうした小さな工夫で、荒れ方はかなり変わります。
契約前に聞いておくこと
清掃会社を決めるとき、次を確認してください。
- 追加料金が発生する条件は何か
- その判断は誰がするのか
- 発生前に連絡をもらえるのか、事後報告か
- 写真で状態を見せてもらえるか
- 粗大ゴミ・大量のゴミの扱い
- 繁忙期・当日依頼の扱い
「発生前に連絡をもらえるか」が特に重要です。 事後に請求書だけ来る形だと、納得しづらくなります。先に「この状態なので追加になります」と写真つきで連絡が来れば、判断できます。
マスタークリーニングでは、作業後の状態を写真でご報告しています。追加料金が必要になりそうな場合も、状態をお見せした上でご相談します。
料金の考え方については、お問い合わせいただいた方へ個別にご案内しています。お見積もりは無料です。
